| 『道なき道』
あれから数年が経ち、「いっせき つよし」は一歩一歩新たな道に挑戦し続けている。
12年間勤続した恵まれた会社を辞め、
ボクサー物語Tに続く第二段自叙伝。
2000年12月30日、ウヮッと目を覆いたくなるようなニュースが流れ、カラダの中に一瞬電流が走るのを感じた。
東京・世田谷の住宅街で起きた「世田谷一家殺害事件」である。
その後、つい目先の地で「有名企業社長宅強盗殺人事件」が起きた。
この二つの残虐な事件は、いまだ解決されていない。
この二つの事件を目の当たりにし、
所詮他人事で流してしまうかもしれないが、なぜか心に引っかかった。
二つの事件とも、犯人は外国人ではないか?というのである。
日本の警察は優れていると思うので、事件の解決は警察に
任せるとして、武道、格闘技に青春のすべてを掛けてきた
自分に何かできないか?考えた。
いったい自分は何のために高校生の時、武道で生きると決めたのか?
今はサラリーマンで妻子二人に囲まれ、幸せな生活をしている。
しかし・・・・・・
自分の中でフツフツと「やってやれないことはない!」という氣持ちが沸きあがってきた。
この世界に自分というちっぽけな存在がどこまで通用するか、もう一度歩き始めてみようと決意した。
体験するより観戦する人口が圧倒的に多い格闘技。
交通事故でシートベルトをすると驚異的に死亡率が下がるという。
これと一緒で武道、格闘技を経験したら、益々治安が悪くなりこの物騒な時代の悲惨な事件をひとつでも防げることになるのではないか?と考えた。
私は、なにも最強の人をつくりあげたいとは思わなかった。
最強の人をつくりあげる機関はたくさん世にあるからだ。
一般の人にもっと武道を体験できるように出来ないか?
一般の人にもっと武道を根付かせたい。
日本全体の護身レベルを少し上げることにより悲惨な事件が減ってくれればいい。
自分の人生を掛けてみよう。
そんな人がひとり増えても世の中困らないはず。
まずは家族の説得をしてみなければ。
妻子を抱えて冒険なんて!とよく耳にするが、妻子がいた方が力を発揮できる人も多いのです。
ある日の夜、今の気持ちを妻に話してみた。
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